50代からの司法試験

50にして天命を知り、突然司法試験を目指そうと思い立ちました。アラフィフでどこまでいけるか。

チェルシー

飴ではありません。英国(イングランド)のサッカークラブの話です。

ロシアのウクライナ侵攻以降大騒ぎだったチェルシーの売却がようやく完了しました。

Chelsea takeover: £4.25bn sale to American-based consortium completed - BBC Sport

チェルシーのオーナーでありロシアのオルガリヒであるロマン・アブラモビッチが英国政府の経済制裁対象者に指定されたことが原因で、氏が実質保有するチェルシーの金の出入りも禁止となり、一時はチケット販売もできなくなったのですが、英国政府が特別な許可を出してなんとか今シーズン完了までは無事オペレーションできたようです。そんなわけで売却せざるを得なくなり、すったもんだの挙句、完了したようです。

 

以前いた会社では海外との取引で経済制裁対象者の名前がちらほら見えると即ストップとなりました。ざくっというと、取引を進める上で各国政府から許可が出ない、もしくは当局の意向に反してまで取引を進めるにはリスクが大きすぎる、ということです。

そんなわけで、現役バリバリの経済制裁指定者から資産を買い、しかもその者に売却資金を送金するなんてことができることにビックリです(実際には英国内にある氏の口座に入金された瞬間に英国政府による凍結措置がとられるようですが)。

これが車や保有国債の取引だったらストップがかかったのでしょうが、サッカークラブの持つ文化的な重みが例外扱いを認めたのでしょうね。

例えて言うなら、松竹が経済制裁の対象となって歌舞伎の興行がうてなくなったら日本政府が特別に興行運営や問題ない者への売却を認めるというところでしょうか。

 

以下、年寄りの昔話です。

昔々、その頃私が勤めていた会社では、従業員が英語を喋れるようにするため語学留学である程度の従業員を海外に送っていました。なぜか私も対象になり、当時TOEIC400点台だったのに英国に1年ほど行かされました。

米国も候補だったのですが、なぜ英国にしたかというとイングランド・プレミアリーグ(当時はプレミアシップ)のサッカーがあったからです。

90年代後半から日本でもプレミアの試合をテレビで見れるようになり(最初はNHK BS?)、それまでWOWOWでイタリアセリエAを見るしかなかったところにキック&ラッシュのスピード感溢れるプレミアの試合に夢中になり、せっかくなら生で観たいということで英国を選んだのです。

そして、チェルシーのスタジアムであるスタンフォード・ブリッジにはよく通いました。別にチェルシーが好きというわけではありません。チェルシーのチケットが取りやすかったのです。

当時、チケットはまずサッカークラブのメンバー(「クラブ会員」と訳せばいいでしょうか)に割り振られ、余ったら一般販売になります。そして、メンバー登録は今のようにシステム的でなく、「申し込んだら数年後に登録できた」というような牧歌的な時代で、短期の留学生がメンバーになれる見込みはありません。

ロンドンではアーセナル、スパーズのチケットが一般販売に出ることはほとんどなく、ほどほどに選手を知っていてチケットを取りやすいのがチェルシーだったというわけです。

 

アブラモビッチ買収前のチェルシーは、メンバーが揃っていて魅力的なサッカーするんだけど勝ちきれない、そんなところが魅力でもありました。

記憶のままに思いつくだけでも、ゾラ、ハッセルバインクトーレ・アンドレ・フロー(なぜかフルネームでいつも呼んでしまいます)、デザイー、そして若き日のジョン・テリーランパード。Walkersのポテトチップスを食べながらのんびりと試合を見ていたのが懐かしいです。